校長室より

【令和5年度第2学期始業式あいさつ】

令和5年度 2学期 始業式あいさつ

20日間の夏休みは、どう過ごしましたか。「やりたいこと」と「やるべきこと」ができたでしょうか。

今年も暑い夏でした。県内に熱中症警戒アラートが連続して発令されました。また、台風の影響も大きく、沖縄や鳥取など西日本を直撃し多大な被害をもたらしました。そんな中、米沢市の中学生が部活動帰りに熱中症で亡くなる事故がありました。命は何ものにも代えられません。具合が悪い場合、心配なことがある場合は、すぐ先生方や近くの大人に助けを求めてください。

1学期の終業式は全員で向かえることができませんでした。終業式では、1学期の始業式や入学式で話したことの振り返りをしました。

1学期は、土台をつくる学期。やるべきことに手を抜かない「あたり前を丁寧にする。」こと。変わろうとする人、努力しようとする人に「温かい気持ちで接する」こと。大谷翔平選手のように「目標を持って行動する」こと。3年生はリモートでの参加でしたが、「あたり前を丁寧に」「友達に温かい気持ちで接する」「目標を持って行動する」は2学期も引き続き心がけてほしいと思います。

さて、私は、夏休みにこんな言葉に出会いました。

「『大変だ』ということに取り組むことは悪いことばかりではない。『大変』は『大きく変わる』と書く。大変なことに取り組んでやり遂げれば、自分が大きく変わるのだ。」

今日から2学期が始まります。

2学期は、9月の運動会から始まって、新人総体、学習成果交流会、3年生の修学旅行、1年生の1日研修、2年生が大きく関わる生徒会役員改選など大きな行事がたくさんあります。また、学習も1学期は土台作りの学期でしたが、2学期はさらに学習内容が難しくなってきます。そんな中で、『大変だ』という出来事もあるでしょう。大きな役割が与えられて大変だ。テストの点数が悪くて大変だ。試合で勝てなくて大変だ。時間がなくて大変だ。‥‥大変な時は、どうしたら良いか考えます。具体的に何かしないと状況は変わりません。そんな時こそ、自分が大きく変わるチャンスなのです。2学期はみのりの学期といわれます。がんばった人には、がんばった成果がでる学期です。「大変=大きく変わる」こと。自分を変えるため、成長させるために、大変なことにも挑戦し、充実した学期にしていきましょう。

 

【令和5年度 大富中学校学校経営】

令和 5 年度 大富中学校学校経営.pdf

 

【令和5年度第1学期始業式あいさつ】

令和5年度 1学期 始業式あいさつ

 今日から新しい学年がスタートします。生徒の皆さん一人ひとりが、それぞれの期待と決意を持って新学期に臨んでいることと思います。

 3年生にとっては義務教育最後の学年です。卒業と進路決定に向けた大事な1年となります。この1年が皆さんにとって悔いのない実りある年となることを期待しています。

2年生はよく中だるみの学年と言われます。中学生活にも慣れ、高校入試はまだ先と考えがちです。しかし、2年生は1番差が出る学年です。今年1年がしっかり生活できなかったら、3年生の時に苦しい思いをします。力を蓄える大事な1年だと心に刻んでほしいと思います。

 さて、進級した皆さんに、1学期大事にしてほしいこと、心にとめてほしいことを2つお話します。

 1つ目は、「あたり前を丁寧にする」ということです。

1学期は、土台をつくる学期です。やるべきことに手を抜かないことが大事です、自分のやるべき、毎日の授業や家庭学習、生徒会活動、部活動や課外活動などにしっかり取り組んでいきましょう。それが2学期に自分が飛躍できる土台となります。学年が変わった今が生活習慣を変えるチャンスです。あたり前を丁寧にやることが次につながっていきます。

 2つ目は、仲間や心持ちに関することです。

大富中学校は、1つに小学校からだけ1つに中学校に進学してきます。これは市内では大富中だけです。そして、今年度はどの学年も単学級でクラス替えがありません。3年生は9年間、2年生は8年間同じ仲間と1つの教室で過ごすことになります。しかし、同じ人がいつまでの同じ考えを持っているとは限りません。成長することに伴って、ものの見方や考え方も変わってきます。それは良い方向に変わる人もいれば、そうでない人もいるかも知れません。

よい方向に変わろうとする人を認め合っていってほしいと思います。また、悪い方向に行こうとしている人がいたら、注意し合ってほしいと思います。

そして、変わろうとする人、努力しようとする人を温かい気持ちで応援する集団であってほしいと思います。

 新年度のスタートにあたり、これから、学級目標や自分の目標を決める場面があるかと思いますが、今までの自分を見つめなおし、新たな目標をしっかり立てましょう。

今年1年、当たり前を丁寧にやることでより良い方向へ自分を磨いていくこと、温かい心を持って友達を認め合っていくことを期待し、挨拶とします。

 

【令和5年度入学式式辞】

式 辞

桜の花が咲きはじめ、暖かい日差しが降りそそぐ季節となりました。本日は、本校PTA会長にご臨席を賜り、第七十七回入学式を挙行できましたこと、心より感謝申し上げます。

本日の入学式にあたり、新入生、教職員はマスク未着用としましたが、未だ心配される感染症対策のため、在校生と保護者の皆様へはマスク着用をお願いいたしました。ご理解を賜りたいと存じます。

ご来賓へのご案内もPTA会長おひとりと制限させていただきましたが、地域の皆様より、多くのメッセージをいただきました。皆さんの入学を多くの方々が祝福しています。

さて、三十九名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。

皆さんは先月開催された「WBC・ワールド・ベースボール・クラシック」を観戦したでしょうか。見事日本チームは優勝を飾りました。その立役者となったのが、大谷翔平選手でした。彼は花巻東高校時代から、人生の節々で目標を公言し、達成してきたのだそうです。自分で目標をたて、具体的な方策を考え、実行に移す。その強い「意思の力」「行動力」そして、「言葉の力」について考えさせられます。

皆さんは、今日から大富中学校の生徒です。中学生としての第一歩を歩み始めます。どんな中学生になりたいですか。「勉強を頑張る」「スポーツに励む」「友達と仲良くする」「将来こうなりたい」など、今の皆さんは中学校生活でがんばりたいことがたくさんあるのではないでしょうか。目標は人それぞれです。その目標を達成するために、そのために何をするか、具体的に考え、行動することが大事です。

「勉強を頑張る」という目標を達成するために、授業に集中する、宿題は絶対忘れない、「友達と仲良くする」そのために、嫌な言葉は言わないといった具体策です。それを、「公言」つまり、周りの人に言ってみるのです。そうすることでより決意が固まります。目標を達成するためには、苦手なことや辛いことに挑戦しなければならないこともあります。その挑戦が自分を成長させます。大事なことは「まずはやってみる」「やる前からあきらめない」ことです。

中学校生活三年間の中で、目標を見失ったり、悩んだり、失敗したりすることもあるかもしれません。その経験も大人になる上で貴重なことです。そんな時は一人で抱え込まず、先輩方や先生方などを頼ってください。「目標を立てる」「まずはやってみる」ということを心におき、様々なことに主体的に挑戦し、成功や失敗を繰り返しながら、大富中生として、たくましく、しなやかに、自分自身を成長させていきましょう。

保護者の皆様に、申し上げます。

本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。

中学校生活は心身ともに大きく成長する時期であるとともに、将来を方向付ける大切な時期でもあります。お子様が子供から大人へと成長する時期を、時には温かく、時には厳しく見守り、お子様を導いてほしいと思います。そして何より、お子様の健全な成長のためには、学校と家庭、地域が十分に連携していくことこそが大事です。私たち大富中職員一同、お子様の限りない可能性の伸長、そして、自己実現が図れるよう、全力を挙げて教育活動に邁進してまいります。本校教育活動へのご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

結びに、新入生三十九名の皆さんの、豊かな学びと健やかな成長、これからの活躍にご祈念申し上げ、式辞といたします。

 令和5年 4月 7日 東根市立大富中学校 校長 小山 香