11月11日(金) 演劇鑑賞教室「劇団風の子北海道『ボクラのばにしんぐぽいんと』」を観劇して

「お金と人間はどうあれば良いか」を中心の問いとして展開された演劇「ボクラのばにしんぐポイント」。3名の劇団員のみで繰り広げられた圧倒的な演出・演技は,思春期真っただ中の生徒の心に,何かしらのメッセージとなったようです。生徒の感想を一部紹介いたします。

 

 今回の演劇を鑑賞して,お金や夢,人生など様々なことについて考えさせられました。僕が特に心に残ったセリフは,「人生は粘土でできている。作り直すことが出来る」です。私は,このセリフにとても感動しました。人は自分のなりたい形に変われるということを,粘土で表現することが,とても分かりやすかったです。

 

 お金の存在についてあまり深く考えたことがありませんでしたが,今回観劇して,とても考えさせられました。人間がよりよい生き方を模索してきた中で生まれてきた「お金」。生活を豊かにするためのもののはずが,現在では経済格差で人々が苦しんでいたり,たくさんお金があることが幸せの象徴であったりする存在であることに,違和感を抱きます。半面,私もお金がすべてだとは思わずとも,お金があることに幸せを感じる自分がいます。この作品名「バニシングポイント」は,「何かが新しく生まれる」という意味だと知りました。私は,お金以外の幸せを,毎日の生活の中から生み出す人になりたいと思いました。お金に依存せず,いつかは経済的な格差もなくなるような世の中を希望します。